±複号の彫刻家たち展 vol.2 / ± EXHIBITION vol.2
■会期
2018 / 11 / 8 Thu ~ 11 / 18 Sun 10:00 - 18:00
大雅堂 1F・2F 展示室 ※入場無料
【出品作家(五十音順・敬称略)】
かわさき みなみ(フェルト)/ 北郷 江(陶)/ 黒沢 理菜(漆)/ 下山 直紀(木)/ 髙崎 洋祐(木)/松田 重仁(木、真鍮)
作家来廊日 (五十音順・敬称略)
かわさき みなみ:10 / 8 Thu
北郷 江:会期中の土・日を予定
黒沢 理菜:10/8 Thu - 11 Sun
髙崎 洋祐:会期中の土・日を予定
松田 重仁:10 / 8 Thu
■展示内容
小品~中品を中心に、大作を含む30点程度の作品を展示予定
この度、「±複号の彫刻家たち vol,2 」を開催致します。
羊毛フェルトで柔らかさや温かさなど感覚に訴える作品を制作するかわさき、絵本の一説のようなものをテーマにし作陶している北郷、自分と他者の感情の動き、その関係性についての考えを制作する黒沢、人の手でできる最高の表現を追求しその楽しみを表現する下山、男と女の性・老いと死・記憶と忘却などを主題に、生きていくうえで不可避であるテーマを神や仏の姿を借りて木に演じさせている髙崎、四季を感じ素材の美しさと手わざを愛する日本人の心を受け継ぎながら現代の建築空間に合う彫刻を目指す松田。
活躍するジャンルや年代もそれぞれ違う6名の作家が集うグループ展は、関西では初の開催となります。 この機会にぜひご高覧下さいませ。
■±複号の彫刻家たち展について
近年、伝統的手わざと、創造における独自性をともにもって、若冲や琳派が人気を博しているのも、伝統的で熟練した手わざを駆使するとともに、奇想とも評価される個性が表出している魅力に、成熟した鑑賞者たちが気付いたからといえます。
そのような出現は古きに求めるだけではなく現代に、そして絵画だけでなく、彫刻や工芸と いう領域においても期待されています。
いま求められているのは、伝統的で熟練した手わざとともに、現代作家としての表現を併せ 持った存在といえます。
素材や原料を知り、技術や技法に根差した手わざを持つだけではなく、空間演出を自らのものとし、個人として継続的に創作し変貌している「ふくごう」した存在です。
「複号」とは、併せ持つという意味の「複合」ではなく、彫刻の行為そのものを示し、 記号で表せば「±」です。
「+」とは「足す、加える」行為であり、塑像に代表される足すことで生み出される表現です。これに対し「-」とは「減らす、削る」行為であり、素材から彫り出す創作を意味します。
「± 複号の彫刻家たち」展は、彫刻本来の原点を見据えつつ、新たな彫刻の可能性へと挑戦 しているアーティストたちを紹介して行きます。
±複号の彫刻家たち展:https://fukugouten.blogspot.com/
■かわさき みなみ
1989年 千葉県浦安市生まれ
2012年 女子美術大学芸術学部絵画学科洋画専攻 卒業
2012年 大地の芸術祭越後妻有アートトリエンナーレ2012
かわさきみなみ展「Home sweet home」(Gallery花影抄 / 東京)
※以降毎年開催
2015年 かわさきみなみ展「羊毛で紡ぐ造形美の世界」(ちばぎんひまわりギ
ャラリー / 東京)
2016年 かわさきみなみ展「子犬時間」(スパイラルガーデン / 東京) 「ブレイク前夜〜次世代の芸術家たち〜」出演(BSフジ)
2017年 ART in PARK HOTEL TOKYO 2017(パークホテル東京)
三越美術110周年「HOPES 次世代百選展」日本橋三越本店 / 東京)
2018年「ブレイク前夜〜次世代の芸術家たち〜」展(Bunkamuraギャラリー / 東
京)
■黒沢 理菜
1992年 茨城県生まれ
2016年 京都市立芸術大学美術学部工芸科漆工専攻 卒業
2018年 京都市立芸術大学大学院美術研究科工芸専攻 修了
2016年 京都市立芸術大学 卒業作品展 奨励賞 受賞
京都市次世代工芸展 morgenrot賞 受賞
2017年 京都市立芸術大学作品展
黒沢理菜 漆芸作品展「感情をなぞる」(SUNABA GALLERY / 大阪)
黒沢理菜 漆芸展「ひかりの跫」(KUNST ARZT / 京都)
2018年 複合展「漆で寿ぐ二〇一八」(art space morgenrot / 東京)
京都府新鋭選抜展 日本経済新聞社京都支社賞 / アンスティチュ・フラ
ンセ関西賞 受賞
京都市立芸術大学修了制作展 大学院市長賞 受賞 作品買い上げ
「漆芸の未来を拓く 生新の時2018」(石川県輪島漆芸美術館 / 石川)
■髙崎 洋祐
1987年 大阪府生まれ
2012年 金沢美術工芸大学美術科彫刻専攻卒業
現在 京都を拠点に活動
2011年 第32期国際瀧富士美術賞(日本交通文化協会主催)
第21回金沢現代彫刻展(しいのき迎賓館 / 石川)
2014年 個展「FACTOR3 ファクターキューブ」(ギャラリー中井 / 京都)
2015年 個展「SCULPTURES 今は誰も見なくなった夢のつづき」(ギャラリー中井 / 京都)
2016年 琳派400年記念 新鋭選抜展(京都文化博物館 / 京都)
台湾国際木彫コンペティション2016(三義木彫博物館 / 台湾) 個展「立体 Empathy」(ギャラリー中井 / 京都)
2017年 台湾国際木彫コンペティション2017(三義木彫博物館 / 台湾)
2018年 新鋭選抜展2018 Kyoto Art for Tomorrow(京都文化博物館 / 京都)
個展(ギャラリー中井 / 京都)
■北郷 江
1989年 千葉県松戸市生まれ 東京都杉並区で育つ
2012年 東京藝術大学 美術学部 工芸科陶芸専攻 卒業
2013年 アメリカ ワシントン州タコマコミュニティカレッジ留学(研究生)
2015年 東京藝術大学 大学院美術研究科 工芸専攻 陶芸研究室 修了
東京藝術大学 美術教育研究室 教育研究助手
私立明星学園中学校 美術科 非常勤講師 (2016年3月まで)
2018年 東京藝術大学 美術教育研究室 非常勤講師
2012年 「杜窯会作陶展」(日本橋三越 / 東京)
2013年 個展 KOU KITAGO SHOW(アメリカ ワシントン州 シアトル)
2014年 「杜窯会作陶展」 (東京 / 日本橋三越)
2015年 東京藝術大学 卒業修了作品展 荒川区長賞(南千住図書館にて作品設置)
2016年 「あいも こいも~長崎・波佐見焼展~」 展示・共同制作(代官山ヒルサイドテラス / 東京)
■下山 直紀
1972年 群馬県前橋市生まれ
2000年 多摩美術大学大学院美術学部彫刻専攻 修了
現在 女子美術大学非常勤講師、長岡造形大学非常勤講師
2015年 THE ORIGIN OF CHARACTERS SHIMOYAMA NAOKI EXHIBITION (髙島
屋大阪店 /大阪 、新宿髙島屋 / 東京、髙島屋高崎店 / 群馬)
2016年 下山直紀展「 一連の単なる愛の理を明瞭に錯雑に注釈抜きに余人に記す」
(H-art Beat Gallery / 東京)
2018年 下山直紀彫刻展ー譚詩ー(日本橋三越本店 / 東京)
<賞歴> 損保ジャパン美術財団選抜奨励展秀作賞
三義国際木彫芸術祭佳作受賞〈台湾〉 その他
<美術館収蔵> 佐久市立近代美術館(長野) / アーツ前橋(群馬) / 三義木彫博物
館(台湾)
■松田 重仁
1959年 山形市生まれ
1984年 多摩美術大学大学院 修了
1980年 二科展(‘81特選 / ‘01安田火災美術財団奨励賞 / ‘04会員推挙)
1992年 For oneself‘92シンポジウム(山形)
2002年 「嚆矢祭 其之八十七松田重仁展-水の生命-万物は水から生まれ水に帰る」(大雅堂/京都)
2003年 日比谷公園100年記念事業「流木アート」(日比谷公園 / 東京)
2004年 第23回損保ジャパン美術財団選抜奨励展 新作秀作賞 受賞(東京)
2007年 「松田重仁展」(現代彫刻美術館 / 東京)
2017年 複号の彫刻家たち展(みるめギャラリー / 東京)
2018年 「嚆矢祭 其之百一 松田重仁展-生命の水-」(大雅堂 / 京都)
<パブリックコレクション> 東京女子歯科大学 / 多摩区総合庁舎 / 埼玉県三好町文化会館 / 江戸川区総合区民ホール / 現代彫刻美術館 / 国上交通省 / 山形空港ビル / マンダリンホテル上海 / 山形市役所 / ペニンシュラホテル東京 / パレスホテル東京 / 星野リゾート軽井沢 / 東京ミッドタウン / ハウス食品東京本社ビル 他